日々の名残り~The Remains of the Days~

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悪役の哲学~ひとつ、人の世の生き血を啜り 、ふたつ、不埒な悪行三昧、みっつ、醜い浮き世の鬼を、退治てくれよう~

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悪役の哲学。
光あるところに影あり。古今東西各ジャンルにおいてメインの主人公がいれば、必ず悪役がセットでいます。
また、フィクションだけでなく、歴史上や実生活においても必ず悪役と呼ばれる存在が居続けています。
あなたの人生を振り返ってみても、悪役とは言わなくてもあなたに敵対する人物、またはあなたの人生の妨げになる人物はいませんでしたか?
悪役の哲学では、悪役たちの性格、趣味嗜好や考え方、その生き方などを考察していきたいと思います。

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昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは、山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ。
おばさんが川で洗濯しているとドンブラコ、ドンブラコと大きな大きな桃が流れてきました・・・。

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日本人なら誰もが知っている昔話「桃太郎」
今日はそんな桃太郎についてです。
日本人が誰でも知っている昔話を代表するヒーロー桃太郎は本当に正義の味方なのでしょうか?
皆さん、桃太郎のストーリーはご存知だと思いますが、一応ストーリーを箇条書きでざっくりと。
昔々、子供のいないおじいさんおばあさんが二人暮らしをしていました。
おじいさんが山へ芝刈りに行っている間、おばさんが川で洗濯していると川から大きい桃が流れてくる。

おばあさん、桃を持ち帰る。

家に帰り、桃を割ると中から男の子が生まれる。桃太郎という安易な名前を付ける。

桃太郎すくすく育つ。

大きくなった桃太郎は、鬼ヶ島に悪い鬼を退治しに行くと言う。
育ててくれたおじいさんの芝刈りを手伝ったほうが親孝行ではないかな?

おばあさんは遠足に行く子供にお弁当を渡す感覚で岡山名物きび団子を旅立つ息子に渡す。
桃太郎が「えっ!これだけ・・・。日帰り旅行じゃねえんだぞ。」と思ったかは定かではない。

道端で、動物にきび団子で餌付けをし犬、猿、雉を仲間にする。岡山には現在も野生の猿が住んでるそうです。
現在の契約社員のようなもので、福利厚生皆無、報酬は全てきび団子で支払われ、命の保証はなく、労働者には大変過酷な労働環境である。ブラック企業の先駆けである。
「きび団子一つで鬼退治」これはブラック企業を揶揄する言葉である。

無事。鬼ヶ島に着き、問答無用で鬼を退治。宝を奪う。女子供も関係ないぜ!どっちが鬼だ!

お供を連れ村人が奪われた宝を持ち帰り、幸せに暮らしました。めでたし。めでたし。
「川から桃太郎」とは「棚から牡丹餅」と同じ意味で用入れられる。

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鬼が悪役で、桃太郎が正義の味方というのが一般的な解釈ですが、桃太郎という昔話は実は賛否両論な意見が昔からあります。
芥川龍之介や福沢諭吉もTHE昔話のヒーロー「桃太郎」を批判しています。
福沢諭吉「桃太郎が鬼ヶ島に行ったのは宝を獲りに行くためだ。けしからん事ではないか。宝は鬼が大事にして、しまっておいた物で、宝の持ち主は鬼である。持ち主のある宝を理由もなく獲りに行くとは、桃太郎は盗人と言うべき悪者である。」
では、そんな桃太郎について検証していきましょう。
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知られざる桃太郎のあれやこれや。
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桃から生まれたわけではない。
「桃から生まれた桃太郎」という有名なセリフがありますが、それは子供向けのアレンジで桃太郎は桃から生まれたのではなく(そうだったら、おばあさんに包丁で真っ二つにされています。)おじいさんとおばあさんが桃を食べて、若返り毎晩ハッスルハッスルマッスルマッスルして子供が生まれたというのがオリジナルです。
この話はご存知の方も多いと思います。
これは昔から桃というのは、不老長寿を象徴しているもので、弥生時代より中国の影響を受け,神聖なものとして扱われていたのに由来しているためです。

そのほかに桃そのものが女性であったという説もあります。
おばあさんが拾ってきたのは、大きな桃ではなく、若い娘であった。桃は若い娘のお尻の象徴であります。
子供が出来ず悩んでいたおばあさんは、拾ってきた娘におじいさんの子供を孕ませ、生まれた子供をその娘から取り上げたという内容です。
ドロドロし過ぎて、子供には絶対聞かせられません。
このおばあさんは川で心の洗濯をしたほうがいいと思います。

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なぜ、お供は犬、猿、雉?

あなたは桃太郎です。
あなたなら、鬼退治に連れていく3匹の動物に何を選びます?
そんな心理テストありそうですね。
私なら、アフリカゾウ、コディアックヒグマ、クロサイの重量級メンバーを選びます。
確実にきび団子じゃ無理ですね。課金しなきゃです!
では、桃太郎はなぜ犬、猿、雉を選んだかというと「鬼門」の鬼に対抗して、「裏鬼門」に位置する動物(申(サル)、酉(キジ)、戌(イヌ))を率いたという説陰陽五行説で『桃』は金行に分類される。金行に当てはめられる方位は西で、まさに『申・酉・戌さる・とり・いぬ』の三支がここに分類される説、さらに儒教的解釈では、サルは智、キジは勇、イヌは仁を表し、供を連れて家に帰ることで、鬼から奪った宝だけでなく、智・勇・仁というかけがえのない宝も手に入れたという説という3つの説があるそうです。
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実は残虐非道な桃太郎さん

「桃太郎さん~桃太郎さん~♪お腰につけたきび団子~♪一つ私に下さいな~♪」で始まる有名な桃太郎の歌ですが、じつは6番まであり、鬼退治の様子を歌う4番と5番の内容
4番 ねそりゃ進め そりゃ進め
   一度に攻めて(せめて) 攻めやぶり
   つぶしてしまえ 鬼が島(おにがしま)

5番 おもしろい おもしろい
   のこらず鬼を 攻め(せめ)ふせて
   分捕物(ぶんどりもの)を えんやらや

とこのように残虐極まりなく、嗜虐的な桃太郎の一面と一方的な戦闘シーンが語られています。
鬼からしたらある日、突然、動物を従え日本一という旗を指した危険人物が襲ってきて島の民をいたぶり金品財宝を奪い去っていったのです。いい迷惑です。鬼からしたら恐怖しかありません。
桃太郎が正義の味方なのか悪役なのかわからなくなってきましたね。
では、本当の桃太郎の実態が分かったところで、桃太郎のモデルになった人物について書いていきます。
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桃太郎のモデルになった男

桃太郎のモデルとなったと言われる吉備津彦命 (きびつひこのみこと)は古代日本の皇族です。
第七代孝霊天皇の第三子で本名を彦五十狭芹彦命(ひこいさせりびこのみこと)といいます。
日本書紀では吉備津彦命、古事記では大吉備津日子命と呼ばれ、ほかにも吉備冠者(きびのかじゃ)と呼ばれたりもします。
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岡山県において昔から広く語り継がれている伝説によると、昔、岡山に鬼がいた。
温羅(うら)と呼ばれるその鬼は、もとは百済(昔、朝鮮半島南西部にあった国)の王子だったとされています。
巨体に赤髪の異様な姿で性格はきわめて凶暴。 現在の岡山県にある吉備津神社から西北へ10キロほどに位置する片岡山に作った「鬼の城」を拠点に、暴虐の限りを尽くして人々を恐怖のどん底に陥れていた。
そして、その鬼の討伐に朝廷から派遣されたのが吉備津彦命である。

吉備津彦命は、犬飼健(いぬかいたける)・楽々森彦(ささもりひこ)・留玉臣(とめたまおみ)という3人の家来と共に鬼を倒し、その祟りを鎮めるために温羅を吉備津神社の釜の下に封じました。
家来である犬飼健を犬、楽々森彦を猿、留玉臣を雉と見立てて(犬以外適当だな。)、この温羅伝説が語り継がれるうちに昔話の「桃太郎」になったと言われています。
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桃太郎のモデルになった吉備津彦命は間違いなく傍若無人な鬼に恐れおののく人々を救ったヒーローですね。
それが時代が経つごとに面白おかしく脚色され現在の桃太郎と至ったということですね。
突然、桃から生まれた正体不明の男が動物三匹を連れ、悪の象徴である鬼を倒し、無事に帰還し鬼が村人から奪い取った宝でその後悠々自適に暮らすという話になり、その結果「桃太郎って本当にヒーローなの?」や「鬼ってそんなに悪い事したのかな?」、「動物三匹連れて、鬼退治とか正気じゃない!」と言われるようになってしまいます。

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歴史や古くから伝わることが絶対に正しいとは限りません。
歴史は勝者が語るもので、負けた者は死人に口なし状態で、勝者が賛美される内容で伝わります。
そして、古くから信じられていた事柄でも間違いだった、まったく全然見当違いの事だったという事柄は日常に溢れています。
全ての情報を正確見極めることは不可能です。
もっと身近な話で考えると誰かの噂を人から聞いたとして、それが本当かどうかなど聞かされた人間にはわかりません。
恐らく話してる本人も真実などわからないでしょう。もはや真実かどうかなんてどうでもよく話しているのかもしれません。
それでも、他人にはそれがあたかも真実のように話します。
そして、それだけに飽き足らず、ご丁寧に本来ないはずの尾ひれまで付けて。
自分に被害のない奇抜な話や誰かをあざ笑う話ほど人は好み、そしてそのような話ばかりが広まり、長く人の記憶に残っていきます。

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人は自分に被害のない他人の不幸な話を楽しみ、長く娯楽とし続けてきました。
中世ヨーロッパや江戸時代、庶民にとって処刑は最も人気のある娯楽であったそうです。
中世の魔女狩りなんかもその類です。
多くの無害な人間がまったく根拠のない理由で告発され処刑されました。
喜劇王チャールズ・チャップリンは「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である。」という言葉を残しています。
人は、人生において繰り返し他人の喜劇の観客と自分の悲劇の主演を演じながら生きているのかもしれませんね。
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