日々の名残り~The Remains of the Days~

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悪役の哲学~争いの多くは状況のためではなく、人のために起る。~

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悪役の哲学。
光あるところに影あり。古今東西各ジャンルにおいてメインの主人公がいれば、必ず悪役がセットでいます。
また、フィクションだけでなく、歴史上や実生活においても必ず悪役と呼ばれる存在が居続けています。
あなたの人生を振り返ってみても、悪役とは言わなくてもあなたに敵対する人物、またはあなたの人生の妨げになる人物はいませんでしたか?
悪役の哲学では、悪役たちの性格、趣味嗜好や考え方、その生き方などを考察していきたいと思います。

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日本には八百万の神がおりますが、ギリシャ神話にもたくさんの神が出てきます。
ギリシャ神話の神々のエピソードは人間よりも俗世に塗れたようなエピソードが多いです。
ゼウスはただの色欲ジジイだったり、昼ドラよりもドロドロしてたりどれもなかなか面白いです。
そんなギリシャ神話の中でも、特にろくでもなく人にも神にも嫌われるろくでもない神がいます。
それが今日の主役・戦争を象徴する神アレースです。
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戦いの神アレースとは?

アレースはゼウスとヘーラー(ギリシア神話に登場する最高位の女神)の子とされています。
オリュンポス山の山頂に住まうと伝えられるオリュンポス十二神の一柱の一人。
本来は戦闘時の狂乱を神格化したもので、恩恵をもたらす神というより荒ぶる神として畏怖される存在
「城壁の破壊者」という中二病患者が好みそうな二つ名を持つ。
知恵、芸術、工芸、戦略を司る女神アテーナーが戦争における栄誉や計略を表すのに対して、アレースは、戦場での狂乱と破壊の側面を表す存在。
その性格は粗野で残忍、かつ不誠実であった。
そりゃ、人に神にも嫌われますね。
唯一、戦神であるアレスが動けば、戦で死人が増え冥界も繁盛したので、冥界の王ハーデスとは交流があったそうです。
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キング・オブ・ヘタレ・アレースのヘタレエピソード!
「争いの神」「城壁の破壊者」なんてカッコイイ名前が付いていますが、アレースはヘタレエピソードばかりでアレースが活躍したり勝利したエピソードがほとんど皆無なんです。
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ヘタレエピソード1:アレース、浮気が見つかり晒し者になる。

外見だけは神の中でも1,2を争うアレス、人妻である愛の女神アプロディーテーと浮気をする。
そこへ夫のヘーパイストスは透明の網を仕掛けて、二人が裸で抱き合っているところをがんじがらめにして捕まえます。
どこぞのアイドルだった人みたいですね。
ヘーパイストスは、妻が自分には見せない色気を出していたことに怒り、神々を呼んで二人が裸で捕まっているところを見世物にした。
そしてそこに居たアポロンがヘルメスに話しかけた。
アポロン「ヘルメス、君はアプロディーテーに好意を持っているんだから、アレースと代わったら?」
ヘルメス「代わりたいのはやまやまですが、私のはアレース殿ほど、頑丈でも逞しくもございませぬ。」
その会話を聞いて神々は大爆笑したのだった。
下世話な神々たち!
開放されたアレ-スは恥ずかしさのあまり、飛ぶように自宅へ逃逃亡。
その後、アレースには多額の賠償と、謹慎が命じられた。

ヘタレエピソード2:アレース、神なのに人間に刺されて絶叫。
トロイの木馬やカッサンドラの悲劇
などギリシャ神話の中でも有名なトロイア戦争。
戦いの神アレースはトロイアに加勢していた。
アテネの勇姿ディオメーデース(人間)と一騎打ちになったが、アレスはディオメーデースの槍で下腹部を刺され絶叫し倒れてしまう。
戦いの神敗れる・・・。

ヘタレエピソード3:アレース、9歳児により壷に封印される。
海の神ポセイドンと人間の間に生まれた双子のオートスとエピアルテース(二人合わせて通称:アローアダイ)は、9歳になる頃には身長16メートル、肩幅4メートルという大巨人に成長した。
その日、人類は思い出した。ヤツらに支配されていた恐怖を・・・。鳥かごに囚われていた屈辱を・・・。進撃の双生児!!
自らを過信したアローアダイは、傲慢にも神々に戦いを挑んだが、アポロンによって討ち取られた。
しかし、アレ-スは双子に捕まり、縛られ壷に入れられ封印されていて、13ヶ月目にやっとのことで助けだされたときには衰弱して死ぬ寸前だった。
アレースは思い出した。ヤツらに支配されていた恐怖を・・・。壺に囚われていた屈辱を・・・。
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唯一まともなエピソード:アレース、世界で最初の裁判の被告になる。
アレースの娘アルキッペーが、ポセイドンの息子ハリロティオースにレイプされそうになっているのを見つけたアレスは、ハリロティオースを撲殺した。
ポセイドン一族は、アレースに何の恨みがあるんだろう・・・。
怒ったモンスターペアレント・ポセイドンはアレースを神々の裁判にかけることを提案し、実行。
そしてアレースの丘で世界最初の裁判が開かれ、世界最初の被告人となったアレースだったが、情状酌量の余地があるとして無罪になった。
それ以来、神々の裁判はアレースの丘で行われることになった。
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ドラゴンボールでいうヤムチャのようなひどい扱いのアレースですが、ギリシャ神話と対を成すローマ神話では全く違う扱いなのです。
そもそも、ローマ神話は古代ローマで、ギリシア神話は古代ギリシアでそれぞれ伝えられた神話です。
元々は別々の神話だったものが、紀元前6世紀から ギリシアの影響を受けて、ローマ古来の神々をギリシア神話の神々と同一視する「ギリシア語への翻訳」が行われ、現在では神々の名前は違えどほぼ同一化されています。
ローマ神話におけるアレースと同一化されている神は、戦と農耕の神マルース(マーズ)です。
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すごいよ!マルースさん!
ローマ神話における戦と農耕の神マルース(マーズ)。
疫病神のように思われて全く良い神話のないアレースに対し、マールスは勇敢な戦士、青年の理想像として慕われ、主神並みに崇拝された重要な神であり、その勇敢さから軍神としてグラディーウゥス(「進軍する者」の意)という異称でも呼ばれる。
旧来の学説では、ローマ人が農耕民族であったため、マールスも元々は農耕神で、勇敢に戦い領地を増やしたロームルス王と像が重なり、後に軍神としても祭られるようになったと考えられていた。
だから、アレースと違い人気者なのですね。
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マールスは、天体の火星と同一視され、火星(マーズ)の語源であったり、スペイン語では火曜日を「martes」と呼ぶが、本来は「軍神マルスの日」を意味する語であるそうです。
さらに、マールスの名前はインド・ヨーロッパ語族とは関係のないエトルリア人に崇拝された神マリスを原型としているそうです。
また、男性の武勇や闘争心を表す比喩として用いられたり、軍神の代名詞として用いられる事も多く、性別記号で男性は「♂」と表記されるが、本来はマールスを意味する記号であるそうです。
ほんと、アレースとは大違い。
無題
ルーヴル美術館所蔵の彫刻でデッサンによく使われる石膏像「ボルゲーゼのアレス(英語版)」は、本来ならアレースであるところを「マルス」と呼ばれて親しまれている。
ここまでくるとアレースに同情してしまうのは私だけでしょうか?
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ギリシャ神話では、ひどい扱いで嫌われもののアレースですが、ローマ神話ではものすごく重要な神として天体の名の元にまでなっています。
同じように、あるところでは嫌われ者であったり、ひどい扱いをされるものや人でも全く違うところや環境になれば力を発揮したり、重宝されるということもあるのかもしれません。
今の現状が良くないからと諦め、現状に絶望するのではなく、自分が輝ける場所、自分の居場所を見つけるために環境や住居を変えてみるのもいいのかもしれません。
人間は長い歴史の中で、多くの変化をして環境に順応してきた動物です。
広い地球、どこかに自分のまだ見ぬ居場所があるのかもしれません。


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