日々の名残り~The Remains of the Days~

悪役の哲学~西に入る月をいざない 法をこえて けふぞ火宅をのがれけるかな~

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悪役の哲学。
光あるところに影あり。古今東西各ジャンルにおいてメインの主人公がいれば、必ず悪役がセットでいます。
また、フィクションだけでなく、歴史上や実生活においても必ず悪役と呼ばれる存在が居続けています。
あなたの人生を振り返ってみても、悪役とは言わなくてもあなたに敵対する人物、またはあなたの人生の妨げになる人物はいませんでしたか?
悪役の哲学では、悪役たちの性格、趣味嗜好や考え方、その生き方などを考察していきたいと思います。

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「大奥は女の牢獄にございます。」
この言葉が指し示すように江戸時代、お世継ぎづくりのためだけに作られ、最盛期には2000人の女性がいたといわれる大奥。
愛憎劇や、陰謀が渦巻く女の園として面白おかしく現在に至るまで語り継がれてきました。
本日の悪役は、そんな大奥を作った「春日局」でございます。

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春日局とは?
江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母。「春日局」とは朝廷から賜った称号で本名は斎藤福。
寛永20年(1643年)9月14日に死去、享年64。
一言でいうと「ごり押しで三大将軍を決めた鬼姑(乳母)」または、「大奥のボス」、「元祖マウンティング女子」
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大奥ができるまで
大奥が誕生する要因となったのは、三代将軍の生母・お江と、乳母・お福の二人の女のバトルが発端です。
テレビや映画の影響で華やかでいて、昼ドラばりのどろどろなイメージの大奥ですが、元々の実態は、女性国家公務員組織でそれが幕末に巨大化した結果、先に述べたイメージが強くなります。
1605年秀忠が将軍に就任。このころに大奥が完成します。
江戸城は表と中奥で4800坪と十分広いのですが、なんと大奥は6300坪もありました。
江戸城本丸完成と同時に大奥が生まれました。その御台所として君臨したのがお江でした。
しかし、この当時、ひとりの側室もおらず、男子禁制でもありませんでした。
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1604年7月に長男・竹千代が誕生し、生母・乳母として竹千代を将軍へ導きお家安泰となるはずでしたが・・・。
二年後の1606年に次男国松誕生したことにより、これが発端となり、二人の熾烈なバトルが火蓋が切って落とされます。
長男・竹千代は、病弱で引っ込み思案である一方、次男・国松は、聡明で活発
竹千代が成人するにしたがい、父の秀忠と、その妻であるお江は、竹千代のあとに生まれた国松のほうを愛するようになります。
そして二人は、「竹千代よりも、国松を跡取りにしたい」と考えはじめます。
これを良しと思わない春日局(お福)は家康に直談判するために策を立て、家康にはっきりと竹千代を次期相続人に指名させます。(※これには諸説あります。)
この頃の家康は、平和と安定のために、儒教「長幼の序」(上下関係を重んじる)として、次男ばかりを可愛がる夫婦をたしなめます。
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これにより長男・竹千代の将軍就任が確定します。
それに合わせて、お福の事件で長子相続制が定まり、長男がどんだけボンクラ無能でも長男に生まれたものが将軍となることが定められました。
竹千代が、のちの徳川家光として三代将軍のポストを得たのには、お福の直訴が絶対的な影響であるといわれています。
したがって家光は、お福が死ぬまで、単なる乳母としてだけでなく、自分を将軍の地位につけた恩人として敬いました。
その結果、お福の権限は絶大なものになり、お福は、家光に売った恩を最大限に活用します。
そして、、「大奥」を単なる将軍のセックス発散の場ではなく、オモテの政治や幕府上層部の人事にまでかなり口を出せるような権限をもたせます。恐ろしい!!!
女帝・春日局の誕生です!!
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春日局の功績
・家光の幼少期に優秀な人材を付ける。
・男色家・家光を女性好きにする。
・大奥法度で大奥内の風紀を取り締まる。
・一般の女性に玉の輿チャンスと安定した就職先(大奥勤務)を作る。
・大奥繁栄により、経済を回す。

春日局の悪行
・長子相続制が定められる要因を作り、ボンクラ将軍が誕生する一端を担う。
・縁故により幕府内の人事を乱した。
・将軍の乳母としての権力を使い、政治に介入(春日局の権勢に懲りた幕閣が、将来の将軍と乳母のつながりが深くならないよう乳 母は黒子のように覆面をして授乳する奇習ができる)
・春日局の権勢による圧力の結果、江戸城内における刃傷事件の初例を作る。
・お江が選んだ正室を密かに堕胎薬を飲ませ、子供が生まれないように追いやる。

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お江とお福の人生
激しいバトルを繰り広げた二人には共通する因縁の事件がありました。
それは、1582年におきた本能寺の変
明智光秀が天下統一目前の信長を、自害に追い込んだ事件ですね。
この時お江は10歳、お福はわずか4歳でした。
お福の父は、光秀の重臣斉藤利三。お江にとってお福は、伯父を殺した仇の娘。
お江は浅井長政の三女で、母は織田信秀の娘・市(織田信長の妹)。
実はお江の父・浅井長政の本当の仇は信長であり、育ての父・柴田勝家を自害に追い込んだのは、光秀を討った秀吉でした。
秀吉にひきとられたお江は、政略結婚に利用され、その三度目の相手が秀忠でした。
権力欲があまりなかったため、お世継ぎ問題のあとは静かに余生を送る。
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一方で、本日の主役春日局ことお福はというと、本能寺の変により、父は反逆者として捕らえられ、刑死する。
そのために、流浪と潜伏を繰り返す少女時代を過ごし、不美人であるにもかかわらず、親戚側の事情によって一族の男の後妻に無理やり入れられる。
しかし、三人の子を生んだが、結局は夫に愛人ができたために、これを刺し殺して(創作説濃厚)家を出る。←さらっと怖い!!
能力の高さを買われ、当時のエリート職である乳母へジョブチェンジ。
竹千代を将軍にするとともに、絶対的な恩を売り、大奥の最大権力者へと昇り詰める。
どちらも戦国時代という戦乱の世の余波を受け、悲運な人生を送った二人の女性により、大奥は作られたわけですね。
京都金戒光明寺には、お福が建てたお江の供養塔が立っており、その傍らには、ひっそりとお福の供養塔があるそうです
おそらく、ドラマや映画で言うほど仲は悪くなく、協力して江戸幕府における基盤を気付いたのではないでしょうか?
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悪役とされがちな春日局ですが、悲運な運命の元に生まれながら、持ち前の聡明さと芯の強さで、裏から江戸幕府をも動かすほどの力を持った人物です。
その人物像は、自分より優れた人間や美しい人間に嫉妬せず、母性に溢れていながら、恐ろしいほどの現実主義者であったそうです。
平和な世の中になると女性が強くなるそうですが、乱世から安定した江戸時代、戦後から今現在の平和な世の中という点では、今現在、どんどん女性がたくましく、強くなっているの当たり前かもしれません。
最後に一言、嫁姑問題においては余程のことがない限り、奥さんの味方でいるべきです。
でないと、恐ろしい結果が待ち構えているかもしれません。
嫁いできたお嫁さんの立場を考えると信じて結婚した旦那さんが唯一であったとしても、味方でいてくれるだけで気持ちの面でまったく違います。
お嫁さんにとって、自分の旦那さんを介さなければ、ご両親、親戚は所詮ただの他人でしかなく、共通の思い出や思い入れすらほとんどない希薄な関係でしかないのですから・・・。


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